2020.07.27 雑記

自分の知り合いで知りうる限りで、真に時代に逆行した生き方をしているのは1人しかいない。ここで言う逆行は「自由」を指している。彼もそれなりに代償を払って居るとは思うが、彼のマインドに尊敬を感じる。真に自分を貫いて生きる事が難しく感じるが、何時だって自分次第だって事を思うし、何かと人は(角言う自分も)理由をつけてはやらない口実を探したがる。今年の目標は自由になるである。

 

 

そんな事を考えながら、カウボーイビバップ のサントラを聴き、自由になりたいと唱えながらひたすら歩く。散歩のつもりが、いつの間にか姿勢はウォーキングになっている。自由を感じるどころか痩せろ痩せろと自分を鼓舞し、怠惰を戒める気持ちに変わっている。どうなっているんだ。因みに4キロ痩せた。

 

 

昨晩、父から数年前に貰ったバカラのグラスでウィスキーを飲んだ。特に憧れもなく勿体無いと思いながらしまっていたが、数日前からそれで酒を飲む事で何か変わるのかと疑念を抱くようになった。断捨離傾向にある自分の部屋には、今までの収集癖からは想像もつかないくらいに物が無くなっている(まだCDや雑誌はある)が、そこにバカラの箱が鎮座される事に一抹の苛立ちを感じた。バカラと言うブランドはさて置き、この靄を晴らす為にすぐにでも手放してしまえばよかったが、問題は「父から貰った」と言う付加価値が纏わりついている為それが出来なかった。人に物を贈る時は、形が残る物をなるべく送らない方がいいと思う。数年前にお付き合いしていた彼女から貰ったコートも、捨てるまで酷く時間が掛かったのを思い出した。物より思い出とはよく出来た言葉だ。執着してはいけない。自由とは何だ。

 

 

話が脱線したが、バカラのグラスでウィスキーを飲んだが、結果何も変わらなかった。飲みながら本を読んでみたりしたが、視覚的におしゃれだと少し感じるくらいだ。popeyeに出てくる1人にでもなった気分にはなったかな。究極は自己陶酔でしかないが、当人が満足ならそれでいい。そう言い聞かせないと、この最悪な目覚めを消化させる事が困難である。

 

 

the end